イギリスのプログレッシブ・ロック・バンド CAMEL のセカンド・アルバム「ミラージュ」

初期のCamel で一般的に名盤とされているのは、このアルバムの次に出たサード・アルバム「スノーグース」とその次に出た「ムーン・マッドネス」だ。「レディー・ファンタジー」という後々ずっとライブで演奏され続けられる名曲が収録されている。ファースト・アルバムは、英国情緒にあふれた素晴らしい内容だったが、商業的には成功しなかった。このセカンド・アルバムは、所属レコード会社もDECCA傘下のDERAM代わり、メロディもキャッチーで、ドラマチックな曲展開になって、本格的にアメリカでも売っていこうという熱気にあふれている。このアルバムのプロモーションで、短期的なアメリカツアーも行われ、ファースト・アルバムと比較すると、商業的にも一定の成功を収めた。

つい先日、その時にラジオでオンエアーされた音源がCDでリリースされた。「Camel – Live in London & New York ’74」である。そのライブでは、このセカンド・アルバムから、「ニムロデル」「プロセッション」「ホワイト・ライダー」「レディー・ファンタジー」が収録されている。まだ未聴だが、ぜひ聴いてみたいと思っている。

さてこのアルバムから、アルバム全体が組曲的になり、曲調も次作の「スノーグース」を予見させるようなドラマチックな展開が特徴だ。特にアルバムラストを飾る「レディ・ファンタジー」は、現在までに至る長いCamel の歴史の中でも、屈指の名曲だ。このセカンド・アルバムの成功は、「レディー・ファンタジー」のような名曲を生み出した曲作り、アレンジ力がファースト・アルバムから飛躍的に向上したこともあるが、ドラムのアンディ・ワードのドラミングの技術向上も大きいと思う。手数が多く、変拍子をグルーヴするのちのワードの片鱗が見え隠れする。

Camel は、このアルバムをきっかけとして、次作「スノーグース」「ムーン・マッドネス」と名盤を連発する。